四泊五日のウィーンの旅。最終回は、『食欲の秋』編です。
ウィーンに着いた翌日、待ちに待ったTファミリーとの再会! Tファミリーは、イギリスでの剣道仲間です。二年前にオックスフォードから、ウィーンに引っ越しました。
待ち合わせてすぐに、ワイマールに連れて行ってもらいました。
Café Weimar
中で手を振っているのはMotomiちゃん。
ワイマールは、100年以上続くカフェなのだそうです。
ケーキの種類が沢山あって、悩む、悩む・・・。
Mちゃんに勧められて、ウィーンで最初に食べたケーキは、 ショーケースの右上に写っている、モーツァルト。
ちょっとお皿を動かしたら、
あらら・・・ という間に崩れてしまいました。それくらいやわかい!という事です。
2人が選んだケーキは、こちら。
ケーキを前に、満面の笑顔の私。
二つとも食べた訳ではありません!
店内で、「あれ?」と目にしたものは・・・
店員さんに聞くと、 「どこのカフェにも置いていますよ。」との事。 ビックリしました。
ワイマールで、カフェとケーキを堪能した後、 Tファミリーのご自宅にうかがいました。
Motomiちゃんが心をこめて用意して下さった手料理に感激。
スターターは、かぼちゃのスープ。
そして、メイン・・・
白いご飯を添えて下さったところに、感謝しました。やっぱり、日本人は白いご飯!
お肉を切り分けてくれているところ。
楽しい時間はあっという間に過ぎました。 日本への帰国が決まっているTファミリー。次回の再会は、日本かな。
ウィーンでの見どころ、食べどころを、たくさんTファミリーに教えて頂き、観光計画を立てました。
私にとって、一番の重要な計画は、 『ウィーンでザッハートルテの食べ比べ!』
この『ザッハートルテ』の商標をめぐり、 デーメルとザッハーが法廷で争ったという事を聞き、 「食べ比べをしなくては。」と思い立ったのです。
まず、向かったのは、ザッハーホテル。
ザッハーホテルは、インフォメーションセンターの隣の建物の中にあり、改装中でした。
ザッハー
ザッハーでは、ザッハートルテを食べようと決めていたものの、他のケーキも魅力的。
でも、このホールを見たら、やっぱり、この、ザッハートルテが食べてみたい!という事で、私も主人も、ザッハートルテをオーダー。
アプリコットジャムがスポンジの間に挟まっています。 濃厚なチョコレート。泡立てた無糖の生クリームとの相性抜群。
一つ食べれば、大満足。
至福の時間を過ごしました。
デーメル
店内に入ると、大きなショーウィンドウの中に、沢山のケーキが陳列されています。
ケーキの種類の多さは一番!と聞いていましたが、その数の多さに圧倒されました。
ザッハートルテを食べようと決めて行ったのですが、心が揺らぎました。
私達は二階の席を進められ、店内奥の階段の方に歩いて行くと、厨房をガラス越しに見ることが出来ました。
店内は満員。長い行列。店員さんは、忙しそうに歩き回り、やっと席に着く事が出来ました。
席について、まず、店員さんが席にきて、飲み物のオーダーをとりました。
そして、「デーメルでも、メニューに『オリジナル』ザッハートルテ、と書いているのかな?」と思い、メニューを探したのですが、テーブルにメニューがありません。 誰も、ケーキのオーダーを取りに来てくれなくて、ジーッと待っていたのですが、しびれを切らして席を立ち、店員さんに声をかけました。
すると、「奥の部屋に行って、ケーキを選んで来て。」との事。
言われた通りの道順で、歩いていくと、
奥に、こんなスペースがありました。
三方向に、ケーキが並べられていて、その場で、ピックするようでした。
私が行った時は、誰もいなくて、どうすればよいか悩んでいたら、店員さんが、お皿にザッハートルテを取って、「テーブルにお持ちします。」と言ってくれました。
運ばれて来たのは、このザッハートルテ。
ザッハーホテルと違って、クリームがない。そして、控えめ?というか、小さい・・・。
ジャムは、表面のアイシングのすぐ下に挟まれていました。
ザッハーに比べて、ジャムの酸味が強いように感じました。それは、アイシングのチョコの味の強さに合わせているのかなぁ、と考えてみたり。
ザッハーに比べ、スポンジ生地が軽い分、ケーキの上が味が濃くて、全体的なバランスが取れていないような。
という理由から、ザッハートルテの食べ比べ。ザッハー対デーメルは、ザッハーに軍配! (個人的な意見です。)
主人が選んだのは、このケーキ。
とても美味しかった!
という訳で、今度、デーメルに行ったら、別のケーキを食べたいと思います。
もしかしたら、デーメルのザッハートルテは、他のケーキも一緒に食べる事が出来るように、大きさと、味を控えめにしているのかなぁ、と思いました。 ザッハーホテルのザッハートルテは、一つ食べたら、「もう十分です。」という満腹感を味わいましたが、デーメルのザッハートルテは、「あともう一つはいけます。」という、胃袋の余裕がありました。
帰りがけ、ゆっくりと厨房の見学をしました。
そして、Tファミリーに、ウィーンで食する事を強く勧められたのが、 シュニッツェル。
早速、シュニッツェルを食べたのは、ナッシュマルクトにあるレストラン。
ナッシュマルクトのナッシュとは、『食道楽』という意味なのだそうです。 ここには、様々な食料品を売るお店と食べ物屋さんもたくさんあります!
東京の築地のような場所で、ここにあるレストランは、安くて美味しいのだそうです!
オーストリアのスープ Frittatensuppe
シュニッツェル!
Wiener Schnitzel
ウィナーソーセージ!
Wiener Style with Mustard and Fresh Rolls
ビールと一緒に、美味しく頂きました。
ウィーンでの最後の晩。 もう一度シュニッツェルが食べたくて、マッシュマルクトにある、別のオーストリア料理のお店に行きました。
シュニッツェルの形は、お店によって、違うみたいです。
ビーフの煮込み。
つけあわせも美味しく頂きました。
ナッシュマルクトのパブで、以下の文字を発見。
Hokkaido Soup。
かぼちゃのスープでした!
カフェやレストランでの会計の際、お店の方が持っているお財布に興味津々。 皆さん、このような蛇腹形のお財布を持ってきて、おつりをくれます。
ウィーンには、素敵なカフェがたくさんあります。 疲れたら、カフェで休憩。
メランジュ。コーヒーと、温めた生クリームを混ぜたものです。
ホットチョコレートも美味!
ウィーンのあちこちで見かけるのが、ホットドッグのスタンド。
アメリカで食べた、食べごたえ満点のホットドッグのイメージが強くて、 「食べたいけど、ホットドッグだけでお腹がいっぱいになりそう・・・。」と、敬遠していました。
でも、どこのホットドックスタンドにも大勢のお客さんがいて、どうしても気になって、近くに行って見てみたら、アメリカや日本の、コッペパンを切って、ソーセージを挟んだ ホットドッグと形が違うのです。
ウィーンの街を歩き回って、お腹をすかせてから、市立公園脇にある、このスタンドでホットドックを買いました。
ひと口食べて、軽い食感に驚きました。
予想していたのと違う味。パンがサクッとしていました。 そして、ソーセージが美味しい!
ロンドンに帰ってきて、一番恋しいのが、ウィーンのソーセージスタンド。 ウィーンでは、どこに行ってもソーセージスタンドがあったのに・・・。
ウィーンの街を歩いていて気になったのは、林檎をかじりながら歩いている方達が多くいた事。 気づくと、宿泊した、ホテル ベートー・ベンのフロントに、このように林檎が置かれていました。
手に取って食べてみると、美味しい! イギリスの林檎は、食べない私ですが、この林檎は美味しくて、幾つか頂いて食べました。
毎日出かけた、ナッシュマルクト。
お店で見かけた『日本語?!』の数々。
北海道。
豆腐。トッフ?
柿。
わさび。
椎茸がチタケ。
わかめ。
「わかめ?!」と叫んでしまったら、このお姉さんが味見してみて!と、わかめを食べさせてくれました。
なつかしい、日本の味がしました。 ウィーンにいらっしゃる方は、是非!
ザワークラウト。
ピクルスも。日本の漬物樽を思い出しました。
魚屋さん。
お寿司も売られています。
八百屋さん。
果物屋さん。
お肉屋さん。
パン屋さん。
前を通ると、チーズの香りが!
チーズ屋さん。
もうすぐ、ハロウィーン。
たくさんのパンプキン。
そして、栗!
ナッシュマルクトに行けば、世界中の食材が揃う。と聞きましたが、本当でした!
ウィーンを離れる前に、最後に食べたのがジェラート。
イタリアの隣の国だから、ジェラートが美味しいですよ!と話してくれたMotomiちゃんの言葉に納得しました。